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M**.
Great!
Such a great book. Deep and understandable. It will help you understand the deeply rooted history and what’s behind that history.
A**ー
パレスチナ人、ユダヤ人、中立、の視点からの著作を、それぞれ読むとよいのでは。
本書は、パレスチナ人の視点から書かれたパレスチナ問題に関する著作である。(著者は、現在イスラエルの軍事行動への抗議活動が起きているコロンビア大学で教鞭を取っている。)特にバルフォア宣言(1917年)以降パレスチナ人が受けてきた苦難や屈辱の歴史を詳細に記述している。そして、イスラエルや仲介者としてのアメリカに対する非難はもちろん、パレスチナ指導層への批判も書かれている。著者は、パレスチナ問題解決のためのポイントをいくつか示している。まず、殲滅や追放を是とする思考を捨て、互いの存在を認知することが問題解決の前提であると主張している。そのうえで、国際世論(特にアメリカ世論、そしてイスラエル世論)へ働きかけて、現状は植民地支配的不平等であるという視点から、パレスチナ人への支持を拡大していくことが重要である、と述べている。(このようなプロセスは、著者も認めているように、結果が出るまで長い時間がかかるが、それまで、パレスチナ人は現在の苦境を甘んじて受け入れ続けるだろうか。)当事者(パレスチナ人とユダヤ人)以外の者は、自らの意見のバランスを保つため、本書以外に、ユダヤ人の視点から書かれた著作、更に中立の視点から書かれた著作も読むべきだ、と思う。そして、双方の掲げる正義を理解しパレスチナ問題に対する態度を決定すべき、と考える。批判を恐れずに言えば、本質的にはパレスチナ問題は、「土地をめぐる争い」である。経済力、政治力、軍事力において極めて優勢なユダヤ人が、パレスチナ人を圧倒して、土地を支配しているのである。パレスチナ人はユダヤ人を「侵略者」と非難し、ユダヤ人はパレスチナ人を「テロリスト」と非難する。植民地支配を強化する帝国主義国(核兵器も保有?)と支配される現地人、という構図でも理解できる。双方とも、相手側の「生命・人権の尊重」よりも、「土地の獲得」により高い価値を置いている。相手側に時に残虐な行為をも行い、双方の憎悪は修復しがたいレベルにまで達している。双方の穏健派により交渉が行われる場合、優勢な立場を生かしユダヤ人に有利な条件で交渉がまとまりやすい(オスロ合意など)。しかし、交渉がまとまったとしても、紛争は終わらない。ユダヤ人の強硬派は、有利な立場の自分たちが交渉に応じる必要性を感じないので、交渉妥結に反対する。占領を継続し、国際法違反と非難されながらも入植地を拡大させる。パレスチナ人の強硬派は、不利な立場での交渉妥結に反対する。武装闘争を継続する。交渉の結果は双方の強硬派の反対により反故にされ、紛争は続く。憎悪と復讐の連鎖の中で更に多くの命が失われていく。今日も戦闘が続いている。イスラエルの国会(クネセト)は、国際社会によるパレスチナ国家承認に反対する決議を採択した。G20外相会合では「二国家共存」への支持が表明された。困難を承知で言うが、エルサレムを国際管理したうえで「二国家共存」(現状ではパレスチナ国家には、西岸A区域B区域とガザ地区、つまりパレスチナ全土の9%程度の土地しか確保できないかもしれない)のみが現実的な解決案であろう。即時停戦、交渉再開を望む。平和を求めた、双方のリーダーの言葉を紹介したい。「私の手から、オリーブの枝を落とさせないでほしい。」(ヤーセル・アラファト)「多くの血と涙が流れた。もう充分だ。」(イツハク・ラビン)
楠**り
全ての人に読んで欲しい
イスラエルによるパレスチナの占領、虐殺が、何人かの個人的なエピソードと共に、その場にいるように伝わってきます。アメリカ、イギリスの承認、支援、プロパガンダの役割がいかに大きいかもわかりました。
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4 days ago
1 month ago