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K**T
原作者は、まだ書くつもりだったみたいだけど、亡くなってしまったんですね。残念です。
現代、人間の最長寿命は100歳前後ですが、この物語のなかではMelangeのおかげで数倍に延びて、さらに亡くなってしまった人もBene Gesseritの魔女やKwisatz Haderachの中に記憶として存在できるおかげで、永遠に忘れられないでいることができ、LetoⅡに至ってはWormに変貌することで3500年も宇宙を支配し最後はSandtroutに意思を宿して(?)死んだ(?)といった物語設定を使うことで、長い長いつながった物語を書くことができたのかなと思います。オーディオブックを聴きながら、Kindleをながめましたが、この巻はKindleとオーディオブックが合ってないところが非常に多いです。単語が簡単なものに置き換えられていたり、数行飛んでいたり追加されていたりは普通にあるし、途中で1章増えていたり、章が分割されていたりで、なんだかおかしいなと思ってネットを検索したら、オーディオブックとほぼ同じテキストを発見しました。Kindleは、SFGateway版を読んだけど、いろいろな版があって微妙に違うようです。もっとも英語に堪能でない自分には、校正レベルで物語自体は変わっていないと感じられました。非常に凝った英文で、自分はついに合格できなかった英検一級にでるような普通は使わない難解な英単語がちりばめられているが、標準的な英文法にのっとっているように思います。英文の文学を読むようになって長いですが、こんなすごい作品は初めてで作者は天才的だと思いました。1、2巻あたりは、内容が人間の内面を哲学的に表現した(難解)な、ほとんど禅問答的な、理解不能な文章が多かったですが、5巻になると冒険活劇的になり、最終のChapter Houseになると未来的なメカも多く登場して大衆的になってきます。5巻目では、Tegが終盤でスーパーマンに変貌して敵を素手でなぎ倒し自分も殺されてしまうのだけど、6巻目では同じようにMurbellaがスーパーウーマンとなって敵をやっつけるのは楽しい。最後は、SheeanaやDuncanが宇宙船を勝手に操縦してVanishing into space!となり、さらに次巻の前振りのような章で終わり、まだ書くつもりだったようなのだけど、作者は翌年に亡くなってしまい残念である。Chapter Houseが発刊される前年(?)に亡くなった奥さんへの追悼の章が最後についているけど、それでがっくりしてしまったんだろうか?長年放置してあったDune第1巻を2022年末に読み/聴きはじめて、6巻完了するまで半年以上かかりました。続きは、原作者が残した下書きに基づき(本当はFrankが息子の頭の中に生きていたりして?)息子などが書いていますが、アマゾンでは父親のFrankさんみたいな文才は無いということで低評価が多いですが、ひょっとしたら非英語人である自分には逆に読みやすい文なのかもしれないのです。
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